見守りIoT機器の補助金は、東京都・大阪府の記事で紹介した通り「都道府県」ではなく「市区町村」ごとに用意されています。ただし調べ方の手順自体はどの地域でも共通です。この記事では、自治体の補助金を探す前に確認すべきこと、探し方の具体的な手順、申請時に失敗しやすいポイントを解説します。
探す前に確認:介護保険の対象になっていないか
親がすでに要介護2〜5の認定を受けている場合、市区町村の補助金より先に「介護保険の福祉用具貸与」を確認してください。徘徊感知器などの見守りセンサーは、介護保険の対象種目(認知症老人徘徊感知器)としてレンタルでき、自己負担は1〜3割で済みます。これは全国共通の国の制度のため、市区町村の予算状況に左右されません。要支援1・2や要介護1の場合は原則対象外ですが、医学的な必要性が認められれば例外的にレンタルできることもあるため、担当のケアマネジャーに相談するのが確実です。
要介護認定を受けていない、またはカメラ型・通信家電型など介護保険の対象外の機器を検討している場合に、市区町村独自の補助金制度の出番になります。
市区町村の補助金を探す3つの方法
- 検索する:「(市区町村名) 高齢者 見守り 助成」「見守り機器 補助」「緊急通報システム」などのキーワードで検索する。制度名は自治体によって呼び方が異なる(「助成」「補助」「貸与」等)ため、複数のキーワードで試すのがコツです。
- 自治体公式サイトを確認する:「高齢福祉課」「高齢者支援課」「地域包括ケア推進課」などのページに制度一覧が掲載されていることが多いです。
- 地域包括支援センターに電話する:お住まいの地域を担当する高齢者総合相談窓口です。制度の有無だけでなく、条件に合うかどうかも相談ベースで確認できます。
電話・窓口で確認しておきたいチェックリスト
東京都・大阪府の実例を見ても分かる通り、制度によって条件がかなり異なります。問い合わせる際は以下を確認しておくと聞き漏らしがありません。
- 対象年齢(65歳以上か70歳以上か)と世帯条件(一人暮らし限定かどうか)
- 補助の形(購入費の実費補助か、月額利用料の補助か、機器の貸与か)
- 対象機器が指定されているか(自由に選んだ機器でもよいか)
- 申請のタイミング:購入・契約前の事前申請が必須か、購入後の事後申請でよいか
- 「協力員」など緊急時の連絡先の登録が必要かどうか
- 年度ごとの予算上限や受付期間の有無
申請で失敗しやすいポイント
最も多い失敗が「先に機器を購入・契約してしまい、対象外になる」ケースです。制度によっては購入・契約前の事前承認が必須で、承認前に支払った分は補助対象にならないことがあります。一方で練馬区や葛飾区のように購入後の事後申請でよい制度もあるため、思い込みで進めず、必ず窓口に確認してから購入することをおすすめします。また予算上限に達し次第受付終了となる制度もあるため、年度の早いタイミングで動き出すのも有効です。
まとめ:介護保険→市区町村の補助金の順で確認する
見守り機器の費用を抑えたい場合は、まず要介護認定の有無と介護保険の対象になるかを確認し、対象外であれば市区町村独自の補助金制度を探すという順番で進めるのが効率的です。地域ごとの実例は東京都の高齢者見守りIoT購入補助制度まとめ、大阪府の高齢者見守りIoT購入補助制度まとめで紹介しています。機器のタイプ別の選び方は高齢の親を見守るIoTサービス比較【2026年版】をご覧ください。


